カブス今永昇太 今季10勝目を飾る!メジャー初年度での快挙 日本人史上9人目

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 MLBシカゴ・カブスに所属する今永昇太投手(30)は24日(日本時間25日)、敵地ローンデポパークにて行われたマーリンズ戦に先発し、7回2失点の好投で今シーズン10勝目を挙げた。2023年WBC決勝で登板し、侍ジャパン3度目の世界一を味わった歓喜の舞台で、節目の勝利を挙げ、日本人投手のMLB初年度としては史上9人目の10勝到達となった。

過去の日本人投手による MLB初年度10勝 達成者一覧

年度所属選手登板数
(うち先発)
勝利敗戦イニング奪三振防御率WHIP地区内順位
1995LAD野茂 英雄28(28)136191.12362.541.06優勝
2002LAD石井 一久28(28)14101541434.271.583位
2007BOS松坂 大輔32(32)1512204.22014.401.32優勝
WS制覇
2010NYM高橋 尚成53(12)1061221143.611.304位
2012TEXダルビッシュ 有29(29)169191.12213.901.282位
2014NYY田中 将大20(20)135136.11412.771.062位
2016LAD前田 健太32(32)1611175.21793.481.26優勝
2023NYM千賀 晃大29(29)127166.12022.981.114位
2024*CHC今永 昇太24(24)103140.11403.081.062位
*太字はリーグ最多 所属は当時 今永は投稿時点の成績

1995年にトルネード投法で全米に旋風を起こした野茂英雄を筆頭に名投手が並ぶ。

勝利数は登板日の打線との兼ね合いやシーズンを通したチーム状況に大きく左右されるため、必ずしも投手を評価する最も適した指標ではないことは断っておきたいが、一方で怪我による長期離脱がなく安定的なパフォーマンスを継続していることの証であり、その点ではイニング、QSなどとともに評価されるべきだろう。

特に今永はシーズン開幕からここまで先発ローテーションを守り、勝利数以外にも24先発、140.1イニング、140奪三振、防御率3.08、WHIP1.06はカブスの先発投手として全てトップの成績である。

また、今永登板試合のチーム成績は18勝6敗であり、勝率.500(65勝65敗)のチームにあって、これも驚異的と言える。

今後の期待について

今永と鈴木誠也が所属するカブスは、同地区首位のブリュワーズから10ゲーム以上の差を付けられ、またワイルドカード争いも上位に複数チームがいることから、ポストシーズン進出については絶望的な状況にある。

今永が個人成績のみに集中することはないだろうが、残り22イニングとなった規定投球回の到達はもちろん、日本人投手初となる最優秀防御率も狙える位置にいる。またシーズン終了後に発表されるナ・リーグ新人王やサイヤング賞での得票にも期待したい。

この日の試合後には、8回のマウンドに上がれなかったことを悔やんだ今永。40-40達成の大谷翔平とともに今後も熱い視線を注ぎ続けたい。

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