日本人4選手が躍動!カブスが勝利し今永昇太は13勝目

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MLB ロサンゼルス・ドジャースーシカゴ・カブス 10日(日本時間11日・ロサンゼルス)

ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平(30)、山本由伸(26)、シカゴ・カブスに所属する今永昇太(31)、鈴木誠也(30)は10日(日本時間11日)、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムにて行われた試合に先発した。試合は6ー3でカブスが勝利し、今永昇太は7回3失点の好投で今シーズン13勝目を挙げ、鈴木誠也は逆転につながるタイムリー安打を放つなど3安打1打点で勝利に貢献した。復帰登板となった山本由伸は4回8奪三振1失点と好投し、予定通りの球数で降板した。大谷翔平は4打数ノーヒットだった。

17シーズンぶりの日本人4選手スタメン

この試合は、前日1盗塁をマークし46-47に記録を伸ばした大谷翔平の記録更新、山本由伸の3カ月ぶりのメジャー復帰登板に注目が集まった。また日本人選手が先発出場するのはニューヨークヤンキースの井川慶、松井秀樹、シアトルマリナーズのイチロー、城島健司が2007年シーズン以来17シーズンぶりのことであり、これに加えて両先発ピッチャーが日本人だったことは史上初めてのことであった。

ドジャース山本由伸、大谷翔平、カブス鈴木誠也、今永昇太(AP)

両投手による最高の立ち上がり

山本・今永はともに最高の立ち上がりを見せた。山本はメジャーのマウンドのブランクを感じさせない3者連続三振(2回の先頭を含めて4者連続)、今永昇太も大谷・ベッツ・フリーマンのMVPトリオを全てフライアウトで抑え4球で初回を終えた。

勝負を分けた大谷の第二打席

試合は両チーム1点ずつを入れ、3回裏ドジャースは8番キケ・ヘルナンデス、9番オースティン・バーンズの下位打線の連打によりノーアウト1・2塁のチャンスで大谷に打席が回る。ここで今永は大谷に対し外角のスライダーを軸に大谷を攻め、引っ張り方向のバッティングを防ぎにいった意図が伺えた。

カウント2ー1からの4球目もスライダーを選択。外角を狙ったボールがストライクゾーンに入り、大谷が痛烈な打球を放ったが、打球はファーストの正面に飛び、3ー6-1の併殺打となった。打球角度が付いていれば長打となり、複数失点に繋がりかねない場面だっただけにこの打席結果は試合の勝敗を分けただろう。

初回大谷を打ち取る今永(沢田明徳)Photo byスポニチ

力を証明した山本由伸

山本は2回、3本の単打でカブスに先制を許してしまうが、1番ハップ、2番スワンソン、3番鈴木誠也の3人に対しては、2度の対決で全て三振を奪った。投稿時点でエラーへの記録訂正はないが、タイムリーとなった内野安打もファーストのフリーマンが弾いたもので、ゴロアウトとなっていてもおかしくなかった。

最速157kmの4シームに加え、三塁側方向へ沈むスプリットは右打者にも左打者にも有効でカブス打者のバットに空を切らせた。試合前から50~60球を目途とすることを明言されていたことから4回で降板したが、8奪三振0四死球1失点は復帰登板として最高の内容なだけではなく、グラスノー・カーショーが不在の苦しい投手事情に明るい光をもたらしたと言っていいだろう。

力投する山本(沢田明徳)Photo byスポニチ

カブスに勝利をもたらす今永昇太

試合は8回鈴木誠也のタイムリーと相手エラーによりカブスが逆転し、7回を完了していた今永に13勝目が付くとともに、これで今永登板試合のチーム成績は21勝6敗となった。今永は試合後のインタビューでエドマンに対し、二打席連続ホームランを許したことと、マンシーのホームランに対する自分の選択を悔やんだが、ドジャース打線を相手に7イニングを投げ、ホームランによる3失点のみで試合をまとめたのは流石としか言いようがない。これでシーズン投球回は160.1回となり、次回登板で規定投球回に到達することはほぼ確実だろう。自分に付く勝利は気にしないと語った今永だが、ポストシーズン進出の望みがほぼなくなった今、個人としての素晴らしいシーズン締めくくりに期待したい。

13勝目を挙げた今永(AP)

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